「全国新幹線鉄道整備法」という法律による整備新幹線である「北陸新幹線」の東京都〜大阪市(北陸経由)の路線。そのうち、開業している高崎〜長野は、1998年に開催された長野五輪に合わせて前倒しで開業しました。
もともとこの区間は、フル規格で建設するのは高崎から軽井沢までで、そこから先はミニ新幹線とする予定でした。しかし長野五輪の開催が決まり、長野までフル規格で建設することになりました。やはり世界の新幹線ですからね。「Japanese SHINKANSEN」というのを世界各国の方々に見てもらおうということでしょうか(まぁミニ新幹線も日本の技術を見せる機会になりますがね)。
で・・・突然ですが質問です。あなたはこの新幹線をなんて呼びますか?
今でこそ「長野新幹線」で定着していますが、この路線、いろいろな呼ばれ方をしていました。覚えていますか?
言ってしまえば
・北陸新幹線 ・長野行新幹線 ・長野新幹線 ・横軽をつぶした新幹線 ・東京駅の11・12番線を消した新幹線 ・赤と青の新幹線 ・無理やりな新幹線 ets
無理やりなのはその名前だっつーの えー、途中から何かが違うような気がするのですが・・・
で、最初の3つについて解説をしていきたいと思います。
もともとの正式名称は察しのとおり「北陸新幹線」ですが、高崎から1435mmのレールが延びているのは長野まで。”北陸”と呼ぶのはまだふさわしくないですよね。かといっていきなり「長野新幹線」と呼ぶと、北陸地区の人から「北陸まで新幹線を通すってのはウソだったんだ。へぇ〜(ーεー)」と、勘違いされかねません。
そこで、とりあえず長野まで暫定的に走るんだよ、っていうメッセージが感じられる「長野行新幹線」という中途半端な呼び方に決定。ちなみにこれは下りだけで、上りはただ単に「新幹線」と呼ばせることになりました(なんかむなしい)。
しか〜し、ここで問題が発生。東京駅に同居している「東海道新幹線」のホームにあった案内には”長野新幹線”と書いてあるではないか。これでは混乱がおきかねません。
で、そのまま月日は流れ、「長野行新幹線」&「新幹線」という中途半端で、しかも上下線で呼称が違うという紛らわしさからこの呼称は定着せず、北陸新幹線の延伸が正式に決定したこともあって、いつしか「長野新幹線」が一般的になっていきました。この呼称に抵抗感もなくなったことから、正式に「長野新幹線」が通称となりました。
というわけで現在では「長野新幹線」が定着しているわけです。乗り換え案内でも「長野新幹線」となっています。ちなみにマスコミは開業初日から「長野新幹線」だったそうな。
フル規格新幹線で目的地名が通称になるのはこれが初めてですねぇ(山陽町とか上越市とか東北町とかありますけどね、目的地名ですから;)。とはいうものの話題性としてはミニ新幹線の「山形新幹線」「秋田新幹線」と同じぐらいのものですが。
というわけで、いろいろな名前が出てきましたが、05年1月現在の正式な通称は「長野新幹線」ですからね。そこのところ間違いがないようにしてください。まぁ法律上の正式名称は「北陸新幹線」ですけど(また紛らわしいことを・・・)。
一言コラム:某○掌DJの某曲では「長野行新幹線」となっている |
"旅始駅〜鉄道旅行のターミナル〜"was written by 209-0