West Japan Railway Company
基本データ
■所有路線
・新幹線 1路線 622.3km
・幹線系線区 路線 2789km
・地方交通線 路線 1603.6km
・航路 宮島航路 1.0km
■所有車両
・国鉄からの継承車両
新幹線用:0系 100系
特急・急行用:381系 457系 471系 475系 485系 489系 583系 キハ58 キハ65系 キハ181系 12系 14系 24系
一般用:103系 105系 201系 205系 113系 115系 117系 123系 213系 413系 415系 419系 キハ20系 キハ30系 キハ35系 キハ40系 12系 50系
・JR西日本新造車両
新幹線用:300系 500系 700系
特急・急行用:183系(改造にて) 281系 283系 285系 681系 683系 キハ187系
一般用:125系 207系 221系 223系
■コーポレートカラー
●青色(あおいろ)
■概念・特徴 古い車両でも直して使う
西日本旅客鉄道(JR西日本)は、本州の近畿地方以西と北陸地方のJR線を運営する旅客会社です。
管轄内の中心都市圏である大阪近郊は”アーバンネットワーク”として特に力を入れています。
土地が広い関東では各路線、各私鉄の棲み分けがはっきりしてると言われますが、関西は特に京都〜大阪〜神戸といった大都市との間の土地が狭いということもあり、JRと私鉄の路線の間隔が狭く、それゆえ昔から競争が激しいことで有名です。
特に東海道・山陽本線は国鉄時代は長距離特急を優先していたために他私鉄との競合に完全についていけず、近郊路線としてはみじめな路線でしたが、新快速運転開始後は一転し、民営化後には他私鉄線を退けた形となりました。
また、関西近郊のJR線では路線名に愛称を付け、分かりやすくしようとしています。というわけなので、京阪神付近では正式な路線名はほとんど使われないそうです。
そしてこの会社の最大の特徴は、JRのほかの会社がどんどん新車を出し、古い国鉄車両をどんどん廃車していく中で、JR西日本は古い車両でも延命工事やリニューアルを施し、大事に大事に使っています。
たとえば大阪環状線などではしっている103系は、リニューアル工事を施された上で今も1964年製造のトップナンバーの車両が現役で走っています。あとは113系や115系を内装やら外装やらの見た目を改造し、さらにシートも転換クロスシートとして新車と大して変わらない感じになっています。
一方、新幹線(山陽新幹線)のほうは、管轄の区間が在来線とはちょいとばかしずれていて、新大阪〜博多間となっています。そのうち、九州内の小倉〜博多間はJR九州と競合しています。
で、東海道新幹線と相互直通運転しているのですが、輸送力増強に追われる東海道新幹線とは違い、こちらは大阪〜福岡の航空機との競合もあり、居住性&速達化を重視しています。これは昔から現在まで変わっていないようです。それは「いいところ」で説明します。
あと、JRで唯一、国鉄からの”航路”が残っているところです。宮島航路がそれで、ちゃんと18きっぷでも乗れるようになっています。
そして、ほかのJR会社もそうですが、ネームロゴは「東日本旅客鉄道」の鉄の字が「金偏に矢」となっています。なんでも、鉄の字の「金を失う」というのを嫌っているそうで。
■いいところ
在来線はやはり”新快速”が大きな存在でしょう。新快速に使われている223系は普通列車ながら最高速度130km/hという超高性能をもち、まさに特急並みの俊足を誇りますが乗車券のみで乗れます。シートも転換クロスシートですし、いうことなしです。
あとは、長距離普通列車がたまにはしっているのもすごいです。
新幹線は、やはり500系がすごいです。なんたって300km/hも出すのですから。山陽新幹線というところはトンネルが多く、速度が出しやすかったのも理由のようです。
あと、東海道新幹線とは独立した居住性も誇っています。かつての「ウェストひかり」は新幹線ながら2&2のシートを採用し、シートの幅を広く取っています。今ではその「ウェストひかり」はなくなっていますが、その代わり「ひかりレールスター」という列車が。この車両は2&2のシートはもちろん、必要最低限の車内放送以外はカットされる「サイレンスカー」などのように居住性を考慮した車両も連結して走っています。車両も、「のぞみ」と同じ700系(独自の7000番台)を使っているので速度は速く、乗り心地もいいです。
■悪いところ
最大の欠点は”フリーきっぷ”が無い事ですね。JR東日本だってフリーきっぷを発売していますが、同じように管轄が広いにもかかわらず、フリーきっぷはないのです。貧乏人には旅行がしにくいです・・・
あと、新快速の223系はラッシュ時はどうなるんだろ?ってのがありますね。絶対すし詰めキープですよ。どこからどこまでもぎゅうぎゅうそうなイメージがあります。そこが転換クロスシートの弱点ですね。かなり揺れますし(関係ないか)。
あと、ダイヤが乱れたときに最初に影響が来るのが新快速なので、計画した旅行がパァになりかねませんが、これはしょうがないのかもしれません。
あとは写真とかを見た感じだとローカルの気動車が輸送力はへーきか?と思いたくなりますが、行ってみないことにはなんともいえないですし。
風のウワサによるとJR西日本の社員は態度が悪い、っていう話がありますが、真偽は知りません。もしかしたらいい人も多いかもしれませんし、本当に態度が悪いかもしれませんし。
■自慢列車
500系 「隣接する駅間の平均速度」と「運転開始後の表定速度」でギネスにのるこの車両。最高速度300km/hは有名ですね。実は加速度も半端ではなく、発車してからわずか10分で300km/hに達します。デザインで惹かれる方も多いようです。 |
681系 民営化後、JR西日本が初めて作った特急車両です。 |
223系 普通列車では最高を誇る130km/hを惜しみなく出します。もちろん追加運賃不要です。そのうえ転換クロスシートと来たからにはもう乗るしかない!でも実は結構揺れが激しかったりするのですが・・・それでもMAX |
103系(改) 他のJR会社では当然廃車にすべきなほど車齢がイってる車両でも、このJR西日本は捨てません。それがこの103系改造版です。 |
料金不要で在来線最高レベルの速達列車に乗れたり、普通の新幹線指定席券だけでグリーン車並の席に座れるなど、なかなかサービスがいいです。ただ、フリーきっぷがないのが難点ですね。土日きっぷのようなものがあれば・・・(レールスターがマニアックな人に占領されちゃうか。そりゃよくないね)
一言コラム:山陽線には岡山〜下関6時間半の超長距離普通列車がある |
"旅始駅〜鉄道旅行のターミナル〜"was written by 209-0