路線データ
line data

区間
section
距離
distance
複単線
tracks
電化
erectrify
種別
kind
車両
cars
新潟〜豊栄〜新発田
Nigata~Shibata
via Toyosaka
27.3km

複線:新潟〜新崎
double:Nigata~Nizaki
単線:新崎〜新発田
single:Nizaki~Shibata

全線直流
all ilne D.C
普通・快速・特急
Local・Limited Ex
115系・E127系
183系
MLえちご
485系(いなほ・きらきらうえつ)
24系あけぼの

歴史 histry

当初から新潟〜新発田を全通させる目的で、1952年に葛塚新発田が開通したのが始まり。1956年には沼垂葛塚が開通してとりあえず全通。この沼垂という駅は、まぁ当時の新潟の中心駅です。

その後、1958年に新潟駅の新設に伴って終点が変更され、今の形になりました。

電化は1972年。新潟〜新崎の複線化は1981年に完成しました。

運用状況 apply state

・普通列車

基本は新潟〜新発田の全区間直通列車。日中は20分〜40分間隔で運転されています。さらに豊栄止まりの列車が数本運転され、新潟〜豊栄間の各駅では多くても20分ほど待てば終日列車がくるようになっています。

新潟〜新発田までを走る列車は、新潟発着のほかに越後線から乗り入れる列車があります。また、新発田発着のほかに羽越線に乗り入れて村上まで行くのもあります。

使用列車はE127系と115系。両車両とも新潟車両センターの車両です。

・快速列車

そもそもこの路線は、羽越線を走る列車が新津を通らないで直接新潟に乗り入れることが出来るように計画された路線です。だからこの路線を走る優等列車はすべて羽越線を対象に設定されています。

この路線を走る快速もしかり。3種類ありますが、どれも羽越線に直通しています。
さて、その4種類とは次のとおりです。

ひとつは、新潟で夜行快速「ムーンライトえちご」に接続する快速。村上発着で、1往復のみ。「MLえちご」に接続するため、運行する時間が早朝深夜なのが特徴です。線内では豊栄・新発田のみに停車します。

それと、快速「べにばな」があります。これは羽越線坂町から米坂線に入り米沢を結ぶ快速で、1往復が白新線に乗り入れて新潟から発着しています。停車駅はやはり豊栄・新発田

もうひとつは「らくらくトレイン村上」とよばれる快速。これは座席指定券300円が必要な、いわゆる通勤ライナーです。夜間の下り1本だけが設定され、新潟から羽越線村上まで走っています。停車駅はこれまた豊栄・新発田です。
ちなみにこの列車にはレディースカーが連結されています。

あとのひとつは臨時列車ですが、リゾート快速として有名な「きらきらうえつ」です。1日1往復が走り、羽越線の中でも景勝が続く酒田・象潟までの区間を走ります。
白新線内ではやっぱり豊栄・新発田に停車します。

・特急列車

昼行特急は1種類7往復が走り、夜行特急の設定はありません。

唯一の昼行特急は「いなほ」。上越新幹線に接続するため運転間隔はばらばらで、乗り継ぎ客はともかく新潟以遠から利用する人にとっては利用しづらいダイヤです。

停車駅は、もうお決まりの豊栄・新発田です。

沿線の様子 along the railroad line

東京へ向かう信越線が回り道して東側から来るばかりに、方向感覚が狂いやすい新潟駅。白新線列車は東に向かって走り出します。

しばらくは信越線と併走。横には新潟車両センター(上沼垂)が広がり、新潟近郊で見られるさまざまな車両を見ることが出来ます。
新潟車両センターと分かれる頃に信越線と別れます。

新潟の次の駅の東新潟は、新潟に方角をつけた唯一の駅です。
この駅の横には新潟貨物ターミナルがあり、さらに上越新幹線の新潟車両センターを見ることができます。

次の大潟を過ぎれば、阿賀野川を渡ります。この川をここで渡る頃には川幅が700m近くに達し、とても広くなっています。大潟〜新崎間の駅間距離1.9kmの1/3近くを占めています。

次の新崎までが05年3月までの旧新潟市域。白新線はこの駅までが複線となっています。

その2つ先の豊栄は、05年3月までは豊栄市のれっきとした中心駅でした。現在は新潟市の一部ですが、先の経緯で駅前は栄えていて、ショッピングセンターもあります。

白新線としての豊栄は拠点駅となっていて、日中は普通列車の3本に2本が豊栄止まりとなっています。また、特急・快速列車のすべてが止まります。

もう白新線といえば豊栄。白新線の話になったときは「豊栄」と言っとけば十分通用します(?)。

次の黒山までが新潟市の駅。貨物専用駅が分岐しています。

さらに佐々木西新発田と続きます。西新発田は新発田の市街地の西側にあり、沿線にはイオンもあります。

西新発田を出ると、線路沿いではニュータウンの整備が行われています。

しばらくして羽越線と合流し、終点の新発田となります。この駅は2面3線。駅舎と接する1番線の新潟寄りに行き止まり式の0番線があり、新発田発着の普通列車が使うことがあります。

 

コメント comment

この路線は、先にも書いたとおり羽越線⇔新潟を目的として建設されました。新潟周辺は今でこそ新潟駅が中心ですが、かつては新潟は一流長距離特急にはほとんど見向きもされず、羽越線の代表ともいえる特急「いなほ」が新潟に乗り入れるようになったのは上越新幹線が開通してからでした。

それが今の新潟駅は、普通列車が各方面へ20分間隔で走り、さまざまな方面から快速や特急が集まり、挙句には「新潟近郊区間」として大都市近郊区間の中心駅に指定されるまでになりました。

さて、その「新潟近郊区間」の片鱗を担うのが現在の白新線です。豊栄までは20分間隔で普通列車が走り、首都圏と同様のオールロングVVVF車両が走ります。
また、新潟と庄内・秋田の広域輸送も担う路線になるなど、存在感十分な路線になっています。

白新線は05年3月までの旧新潟市の東端である新崎までが複線、その先は単線となっています。白新線はこの先すべての駅が一線スルー駅となっていて、基本的に上下線とも同じホームで停車、または通過します。

その白新線の名前の「白」という字は一体どういう意味なのか、気になったことはありません?「新」なら新発田、あるいは新潟かとの想像がつくというのに。
じつはこの「白」とは、新潟駅をはさんだ越後線の白山駅のこと。白山駅は新潟駅の1つ西側にある駅です。
白新線開業より前に開業していた越後鉄道(越後線)は、川幅約1kmにも及ぶ信濃川を渡りきれず、とりあえず新潟市内の白山にターミナルを設けたのです。

白新線建設は、その白山新潟を結ぶことも目的のひとつとして計画されたのです。結局、白山新潟は貨物線の旅客化という別の方法で開業しましたが、白新線の名前の由来はこの白山と新発田を結ぶという当時の計画が影響していたのです。


路線案内に戻る

"旅始駅〜鉄道旅行のターミナル〜"was written by 209-0