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路線データ |
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区間 section |
距離 distance |
複単線 tracks |
電化 erectrify |
種別 kind |
車両 cars |
茂市〜岩泉 Moichi~Iwaizumi |
38.4km | 全線単線 all line single track |
全線非電化 all ilne no electric |
普通 Local |
キハ52系 |
■歴史 histry まず1942年に茂市〜岩手和井内が開通し、小本線として始まりました(小本線の名の由来は後で)。その後次々と延伸を続け、岩泉まで開通したのは1972年のことです。 1985年には代替道路の未整備を理由に廃止対象から除外されました。 さて、この路線は改正鉄道敷設法によって建設が定められた路線です。現在では茂市〜岩泉が岩泉線として存在しますが、実はこのときの改正鉄道敷設法ではすこし違っていました。本当は改正鉄道敷設法で定められた区間は次の通りでした。 ・東北本線の小鳥谷から小本街道沿いに進み、三陸海岸の袰野(ほろの 岩泉〜小本の間に位置する)で同じく予定されていた現在の三陸鉄道北リアス線に接続し、さらに途中から茂市方面に分岐して山田線に接続 現実には沿線から産出する鉱物資源の開発のために茂市方面の支線が先に開通し、小本まで繋げる予定があったことから小本線という名称を与えられました。 しかし他の線はその後建設されることもなく、また北リアス線もトンネルでショートカットしたため袰野を通ることなく開通し、小本線も岩泉からの延伸を断念し、小本まで鉄路で結ばれることもなくなったので1972年の時点で名称を岩泉線に変更しています。 |
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■運用状況 apply
state この線を走る列車は普通列車のみ、車両はキハ52系を使っています。閉塞方式はいまどき珍しいスタフ閉塞を採用しています。この線には交換設備が設置されておらず、単純往復の運用となっています。 ・普通列車 茂市〜岩泉を直通する列車は一日わずか3往復、そのほかも岩手和井内まで行く列車が1往復のみとかなり少なくなっています。 ・快速列車 快速運用はありません。 ・特急・急行列車 特急運用はありません。 |
■沿線の様子 along the railroad line 沿線を流れる川は茂市から押角付近までは刈屋川を上流に向かって進み、押角トンネルを出れば寄部沢→小本川を下流に向かって進んでいきます。盲腸線の終端駅に行くのに下流に向かって走るというのは珍しいというか意外というか・・・ で、この線は鉱物資源の開発をもくろんで建設した路線ですが、現在では沿線には木場が多いです。 ちなみに岩泉駅の駅舎は意外と立派です。 |
■コメント comment この線はJRの東北地方でもローカル色の濃い盲腸線です。 山岳地帯の盲腸線といえば山奥に進んでいくというイメージがありますが、この線は意外にもわざわざ一山越して海に向かって線路が延びています。とはいっても計画は途中で断念したので、岩泉駅はずばり山奥にあります。 三陸一週ということで釜石・山田・岩泉線を訪問することもあると思いますが、岩泉線の本数が少なくてしかも地元密着?の中途半端な時間なため、その日のうちにそれらをすべて走破するということになると、列車が限定されることになります。 また、一山越すということで、車窓は自然がいっぱい♪木がいっぱい♪木場がいっぱい♪トンネルいっぱい♪橋いっぱい♪といった感じになっています。 |
一言コラム:岩泉〜小本にはバスが走っている |
"旅始駅〜鉄道旅行のターミナル〜"was written by 209-0