路線データ |
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区間 section |
距離 distance |
複単線 tracks |
電化 erectrify |
種別 kind |
車両 cars |
大宮〜横浜 Omiya~Yokohama |
59.1km | 全線複線 all line double track |
全線直流 all ilne D.C |
普通・快速 Local・Rapid |
209系0番台・500番台 |
横浜〜大船 Yokohama~Ofuna |
22.1km |
全線単線 |
全線直流 |
普通 Local |
205系・209系 |
本来、京浜東北線とは東海道・東北の両線に対する緩行線で、正式な線籍は東海道本線・東北本線となっています。しかし、独自の複線を持っていることや、愛称の普及度が高いので、根岸線とともにここで紹介させていただきます。
■歴史 histry
1914年に東京から桜木町(当時は横浜)まで、東海道線の電車線として京浜線が開業したのがこの線の始まりです。当時は電車ではもっとも長い区間を走ってたようで、1両の半分ほどですが2等車が連結されていました。
その後1928年には山手線の線路を使い、さらに田端から分岐して、運転区間を赤羽まで延伸されました。これは、東北線列車線の尾久経由の路線と区別する目的があったようです。
その4年後の1932年には運転区間が大宮まで達し、現在の形が出来上がりますが、当時は赤羽〜大宮は東北線の線路を通っていました。だから浦和電車区の裏側を、東北線の中・長距離列車や京浜線の近距離電車が一緒になって走ってた訳です。
ちなみに当時は、東北・京浜線とアナウンスされていたようですが、後に現在の京浜東北線になりました。
こうして桜木町〜大宮まで開業した京浜東北線ですが、このままでは不完全でした。線路の半分近くを他の路線と共有していたので、増加する人口に対応することが出来ませんでした。
そこで1956年に、まず山手線との共有部分である田町〜田端間の線路を分離し、山手線と京浜東北線の方向別複々線を完成させました。
当時、東京都心部の旅客線で方向別複々線を採用していたのは、私鉄を含めてもこの京浜東北・山手線と、中央線の御茶ノ水〜中野間だけでした。
そして1968年には残りの赤羽〜大宮の東北線列車線との分離が完成。これはいわゆる「首都圏5方面作戦」の一環で、新しく東北線の線路を増設したことから分離が完成しました。
そしてこの線の特徴である田町〜田端の日中快速運転が始まったのは1988年のことでした。
一方根岸線の歴史は、1964年に横浜〜磯子を延伸開業し、東海道本線と分離して根岸線という線名・線籍を与えられたのが最初です。
その後延伸を続け、大船まで全通したのが1978年のことでした。
■運用状況 apply state
現在、京浜東北線で運用されているのは209系のみです。しかし実のところ209系というのも3種類あり、ひとつは最も普及している0番台、もうひとつは中央・総武緩行線からの転用車である500番台、そして209系の試験車両(901系)だった900番台(910、920も)です。
これらは共通運用されています。
そして、田町〜田端で行われている日中快速運転では、浜松町・東京・秋葉原・上野と、他線との連絡駅を停車駅としています。
この区間では全列車が快速運転をしていますが、快速運転時の通過駅への対処は併走する山手線に任せています。
なぜ全列車で快速運転をしているかといいますと、つまり他線との連絡駅相互間の利用者と、純粋な沿線客とを分離することに目的があります。
この区間は都心のど真ん中で、ただでさえ利用客が多いのに、東京や上野といったような路線が集まる重要なターミナルが集まる区間です。しかも東京〜上野では他に路線が無いことから人が集まり、大変な混雑をしています。その混雑をすこしでも緩和するために分離をしてるわけです。
その他の区間では、もともと東海道・東北線の緩行線、つまり各駅停車の役割ですので、終日各駅に停車しています。
また、東京を貫く関係で、大宮方面行きを「北行(ほっこう)」、大船方面行きを「南行(なんこう)」といいます。読み方を間違えるケースが多く、たまにテレビでも間違えることがあるようです(まぁ漢字の変換でも出てこないからなぁ)。
根岸線は、主に京浜東北線の列車が乗り入れるのですが、たまに横浜線の列車も乗り入れてきます。
■コメント comment
この路線は運転距離が長く、しかも停車駅が多いので時間がかかり、約80kmを1時間55分もかけて走っています。そのことから通しでの利用客はほぼ皆無に等しいのですが、それでも全部の区間で利用客が多いのが特徴です。
ちなみに南浦和〜鶴見の間では、日本の在来線では初めてデジタルATCを導入しました。すでに大宮〜桜木町の間でATCが導入されていましたが、この区間でもデジタルATCを導入するのでしょうか?
そして根岸線というのは、横浜市内(大船は鎌倉市)を走る路線です。
さすがは300万都市横浜。市内+αだけで路線が成立してしまうとは・・・。
ただ、線内完結列車はなく、全ての列車が京浜東北、または横浜線からの乗り入れ車両です(てかもう一体化しちゃってるし)。
さらに根岸線では、臨時でしかも本数が2往復ほどだけですが特急が走っています。名前は「はまかいじ」。使用車両は183・189系または185系で、横浜線を通り、八王子から中央線に入り、長野県の松本まで直通しています。
京浜東北・根岸線は、私が209系0番台に乗りにいったり、横浜スタジアムに行くときなどによく使ってます。
"旅始駅〜鉄道旅行のターミナル〜"was written by 209-0