仙山線の交流電化試験


仙山線の作並駅に「交流電化発祥の地」という記念碑があることをご存知でしょうか。なぜこの線が交流電化発祥の地なのか。それは日本で始めて交流電化の試験を行い、実用化させた線だからです。

1955年8月、交流電化の試験のために仙山線が日本で始めて交流電化されました。区間は陸前落合熊ヶ根間でした。
当時、国産の交流電流で直接交流モーターを動かす方式と、交流電流を直流に直して直流モーターを動かす方式の2つの方式の電気機関車DE44・45型と電車クモヤ790型を試作し、試験をしました。

その後試験区間は仙台〜作並に拡大され、同時に旅客営業を開始しました。
作並山寺(仙山トンネルの区間)はすでに直流電化されていたので、作並駅は日本初の交直接続駅となりました(当然ですね)。ここでもいろいろな試験が行われ、さらに交直両用電車491系が作られ、車上切り替え試験を行いました。

その後1968年に奥羽本線が交流電化され、それに合わせる形で作並山形(直流電化区間は拡大されていた)が交流に直されました。

 

このときの結果がのちに全国各地の交流電化に役立ち、さらに新幹線にも役立ったのでした。

 

なんだか短いですがこれで。


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"旅始駅〜鉄道旅行のターミナル〜"was written by 209-0