所有会社 | デビュー | 走行路線(臨時は除く) |
JR東日本・東海・西日本・四国 | 1963年 | 東海道・総武・成田・東金・外房・内房・鹿島・ 中央西・関西・ 湖西・草津・山陽・阪和・紀勢・山陰・福知山・小浜・ 瀬戸大橋・予讃・土讃線 |
最高速度 | 制御 | シート |
100・110km/h | 抵抗器制御 | ロングorセミクロスor転換クロス・回転クロスシート |
車種 | ドア | 私の好感度 |
近郊型直流電車 | 両開き3ドア | ★★☆☆☆ |
横浜にて
一般的に、国鉄初にしてもっとも普及したといわれる113系のお出ましです(といっても、私は115系が一番だと思っていますが)。
この車両が登場するまでは、東海道線の東京口には湘南電車と呼ばれる80系や157系が使われていました。しかし、 そこは大都会東京。これらの車両はドアが2つしかなく、ラッシュ時にはとんでもない事態に陥っていました。そこで1963年に登場したのが111系でした。
この111系という車両は、近郊型というジャンルを生み出した交直流型401系の直流専用版という形で出てきました。その直流専用というのがこれでいてなかなか使いやすく、次第に全国に普及していきました。そしてその111系のパワーアップ版として登場したのが113系でした。
そして全国に普及された結果、なんと2900両も作られ、国鉄が解体されるころには東は関東から、西は関西まで、平地の直流区間のほとんどの区間で見られるようになりました。
そして国鉄では珍しく、走行線区によっては独特の塗装がなされているものもありました。基本となるのは前述の湘南電車から受け継いだ、緑とオレンジの「湘南色」。その湘南色と同じ塗りわけで、色がクリームと紺となった通称「スカ色(横須賀色)」が横須賀線や総武線を走り、一方関西ではスカイブルーと灰色という塗装の「阪和快速色」が阪和線を走り、赤と灰色の塗装が「関西線快速色」として関西線や奈良線を走りました。
その後JRになり、3社に引き継がれることになりました。そして西日本を中心に独自の改造を施すようになり、さらに仕様が増えていきました。
SHONAN ■■■■■113
■0番台・2000番台
0番台とあるとおり、113系の初期のタイプです。先述のように111系のパワーアップ版のような形で出てきました。パワーアップ版といっても、モーターがパワーアップしただけなので、モーターを乗せない付随車は111型のままの編成もあり、しかも現在でも残っています。
その直系が2000番台で、シートピッチ拡大や窓割付の変更などがされています。っても、何も知らないで乗ってもわかんないですよね。
0番台については廃車が進み、今ではJR西日本に少し残ってるのみだそうです。2000番台はJR東日本・東海・西日本で今も多く残ってるようです。
KINKO ■■■■■TYPE
■700・800番台
700番台は湖西線、800番台は福知山線や山陰本線を走るタイプですが、寒地仕様で、半自動ドアなどの設置をしています(だったら115系にすればいいのに・・・)。
700番台については、草津線や嵯峨野線、小浜線でも見られるようです。一方、800番台については、415系に改造されたものや、ワンマン仕様になったものもあります。えれぇ違いだ・・・
TOKAIDO ■■■■■ GREEN
■グリーン車
東海道線や横須賀線には昔からの伝統でグリーン車がついていました。
で、113系のグリーン車はさまざまなタイプあります。国鉄末期になるとユニークなものも現れました。
153系や165系サロ(グリーン車の意)からの改造、転用車のタイプや、なんと特急型サロからの転用車もあります。
新造車としては、211系のグリーン車であるサロ211と同じ車体をした、つまり113系でありながら2階建てステンレス車のサロ124・125形も登場しました。
今は153系や165系からの転用車は全廃されましたが、残ったサロが東海道線東京口に今でも連結されて走っています。
しかも、04年から18きっぷでもグリーン車に乗れるようになり、ますます乗る機会は増えると思います。
しかし、113系自体の数が減ってることから、同系サロも減ってきております。(2階建てのサロ124・125形は製造されてからそんなにたっていないため、宇都宮・高崎線に転属されることが決まっています。)
YOKOSUKA LINE ■■■■■ "SUKA"COLOR
■1000・1500番台
1000番台は1972年に開業した「総武快速線東京地下駅」に対応するために、1969年から先行で作られました。
地下線対応のため、主に難燃構造にするために作ったのですが、1972年4月落成からはATCを搭載するようになったり、運転士席の後方への拡大や側窓のユニット化、屋根に冷房を載せるための準備工事、タイフォン(汽笛が出るとこ)の位置変更といった変更がたくさんあり、1000'番台と区別されるようになりました。
で、結局東京地下駅に乗り入れることになったのは1000'番台のみで、初期車は房総地区や東海道線東京口に追いやられたのでした。69〜72年に作った難燃構造は結局パーですか・・・。
ちなみにこの1000番台にも0番台同様に、仕様変更されて新造された車両があり、そいつは1500番台と名乗っています。
その初期車はJR化後にはJR東海や西日本にまで持っていかれる始末・・・。と言ってるうちに後期車も横須賀・総武快速線にE217系が入ったことから同線から撤退し、房総地区に追いやられたり廃車されたりするようになりました。まぁ後期車生き残り組はリニューアルを受けてるそうですが。
URBAN NETWORK ■■■■■ RENEWAL CAR
■関西版リニューアル改造車
JR西日本は国鉄の雰囲気丸出しだった113系を、延命工事をかねてリニューアルしました。
特に内装の変化はすさまじく、シートは流行の転換クロスシート、車両の仕切りドアは223系と同じタイプのものになるなど、JR西日本自慢の223系並になり、外装も窓や雨樋の変更や、塗装が灰色を基本としたものになり、だいぶ変わりました。
これらは既存の編成の中に中間車のみが組み込まれることもあり、かつて大垣で「MLながら」のバトンを受けていた網干行き211F(米原〜網干間375T)に使われていた113系にも湘南色の中間に1両だけ灰色のリニューアル車が入っていて、結構目立っていました。ちなみにこの運用は今は221系に変わっています。
同様のリニューアルは115系にも施されました。
YOSAN LINE ■■■■■ DOSAN LINE
■JR四国
JR四国の電化区間には以前から111系が走っていました。でもさすがに老朽化には逆らえなかったので、JR東日本から113系を購入しました。もちろん売られるような中古車なので改造を施しました。内装材の交換や転換クロスシートへの改造を施しました。
塗装も、3編成ですべて違う色の塗装がされています。
あと、かるい形式変更も施されました。いままで先頭車のクハは111形をそのまま使っていましたが、これを112・113形としました。
それと、モハ(動力車)の形式112・113形も1番から付け直しました。
URBAN NETWORK ■■■■■ FUKUCHIYAMA COLOR
さまざまなところで活躍してきた113系ですが、登場してからもう半世紀が過ぎました。今ではさまざまなタイプ・形式が登場し、JR以外の会社にも転用されるようになりました。でも、まだまだ現役でがんばるでしょう。
"旅始駅〜鉄道旅行のターミナル〜"was written by 209-0