200系

"200 system"belong to East Japan Railway Company

DATA


東京駅にて リニューアル車
最近はリニューアルを受けて新車のようにきれいになった編成も。

所有会社 JR東日本
デビュー 1982年(旧国鉄)
走行路線
(臨時は除く)
東北・上越新幹線
最高速度 240km/h
制御 サイリスタ連続位相制御
シート 回転クロスシート席
車種 新幹線交流電車
ドア 片開き1ドア
私の好感度 ★★★☆☆


新潟駅にて 旧編成
この塗装が懐かしいと思う人も多いようだ。

〜解説〜

■概要

東海道新幹線の成功を受け、東日本地方にも東北・上越の両新幹線が作られることになりました。その新しい路線用の車両として、寒冷地向けに新造されたのが200系です。

特に上越新幹線が走るところは豪雪地帯として名高いところであり、車両側にも雪対策が求められ、そのために当時の新技術が搭載された画期的な車両として登場しました。

当時は0系以来の新型新幹線車両ということもあり、外見は0系に良く似ています。しかし内装が進歩し、0系よりも居住性を向上させました。

その後マイナーチェンジがあったものの10年近くは東北・上越新幹線を独走し、東の新幹線の代表的な車両となりました。
しかしJR化後に新車が次々と登場し、老朽化が目立つようになりました。

そこで99年に延命工事を兼ねたリニューアル編成が登場しました。
外見は大した変化はないものの内装が新車レベルまで向上し、好評を博しました。

しかし置き換えようのE2系の製造が進んでいたこともあり、すべての編成がリニューアルされることはなく、リニューアルを受けなかった編成は次々と廃車になっています。

それでも、長きにわたり東北・上越新幹線のシンボル的存在だったため、地元の全盛期の世代を中心に愛され続けています。

■外装・内装

200系には新旧の両タイプがありますが、それらに共通していることは、後述する「雪切り装置」が、車内の有効面積を小さくしているということです。
そのため他の新幹線車両ほどの客室面積が取れず、座席数が他より少なくなっています(窓数を見れば分ります)。

●オリジナル編成(旧タイプ)

構造や塗装は0系を基本としていて、外見は良く似ています。塗装は春の新緑をイメージしたモスグリーンとなり、雪国に春を運ぶというイメージになりました。当時の愛称は「緑の疾風(はやて)」。

内装は、白っぽくシンプルな壁に、つなぎ等の金属部分がむき出しになっていて無機的な感じ。当時のビジネス特急といえばこんな感じだったんでしょうか?

シートは細かいチェック柄で、青系・赤系が交互に並んでいます。見た目は少し狭い印象もありますが、座ってみると案外そうでもありません。

そして新幹線車両なので2列席と3列席があるわけですが、これらは機構が異なっています。
2列席は標準的な回転リクライニングシートですが、3列席はリクライニングするものの固定式となっています。これは当時まだ幅広の3列席を回転させる技術がなかったためです。

なお、窓のふちは平らになっていなく、物は置けません。

また、JR化後にマイナーチェンジ車が登場しました。
これは100系に準じて2階建てグリーン車が2両連結されていて、先頭も100系そっくりのシャークノーズとなりました。構造などは基本的に初期車と変わりません。

一方の内装に置いては、シートが灰色で重厚なものに交換されグレードアップし、また3列席も回転するようになりました。

というわけで、内装については初期車と差がでました。

●リニューアル編成(新タイプ)

200系は老朽化が激しかったため、リニューアルが99年より施されました。

外見は先頭付近が丸っこくなった程度ですが、塗装は変わりました。
車体上部は白、下部は紺色となっていて、その境に「200系を示す」緑色の細い帯が巻かれていて、今風の塗装となっています。

しかし、もっとすごい変化をしたのが内装です。

壁は白とベージュを使い気軽さを演出。シートもまた、淡いオレンジと黄緑色が交互に並んでいて、雰囲気作りのポイントとなっています。
また、シート自体もバケットタイプの形状や座面スライド機能など、近頃主流の物となっています。

これら内装はちょっとした手直しなどではなく、すべてE2系1000番台に準じた最新のものと交換されています。そのため、内装はほぼ新車といってもいいでしょう。

■車両と運用

この項では、初期型からリニューアル車までをすべて含めて解説します。

見た目は

■コメント

 

 

 

で、200系です。こいつは、東北・上越新幹線開通時に登場した比較的古参者です。東北・上越新幹線の元祖です。

想像できるように、東北・上越新幹線が走る区間というのは、豪雪地帯がおおいです。それゆえ、雪対策もしてあります。まずは先頭のスカート。明らかに東海道新幹線車両にはありませんね。これは線路の雪を掻き分けるためのものです。そして車両の下んとこは、スカートですべて覆い隠したボディマウント構造をしておられます。

さらに雪取り装置をつけてます(車体の横の、策がある変な窓みたいな穴がそれ)。これは雪と空気を分離して、主動機器への冷却風にしてるそうです。

TOHOKU■■■■JOETSU

東海道新幹線100系と登場がほぼ同時期なので、内装は最初から100系並です。前面の顔も、0系タイプの丸顔と100系タイプのとんがり型があります。
そして、東海道新幹線に2階建てグリーン車が出たのに影響されたのか、こちらでも2階建てグリーン車が登場しました。2階が開放式グリーン車、1階が個室やビッフェでした。

で、最初は東海道新幹線と同様の最高速210キロで運転していましたが、その後240キロに引き上げ、さらに上越新幹線の一部区間で275キロ運転をし始めます(今は無し)。これはほんの一部の編成だけでしたが、日本で一番速い新幹線を誇ってました。

NIGATA■■■■TOKI

一度だけオリジナルに乗りましたが、指定席はけっこう乗り心地がいい、重圧なシートでした。

しかし、E2系などがでてきて、さすがに古さが目立ち始め、とうとう大幅なリニューアルを始めました。それが写真のやつ。乗った人はみな「新車同様の内装」というようなことをいっておられました。さすがJR東日本。

ただ、この塗装はなんかおかしいような気がするのですが・・・。東北・上越新幹線といえばたしかに緑ですが・・・


大宮駅にて 旧塗装
旧塗装の車両はかなり減った
 

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