E3系

"E3 system"belong to East Japan Railway Company

DATA

P3280009.JPG - 135,693BYTES奥羽本線 大曲駅にて
新在直通の第2弾

所有会社

JR東日本
秋田新幹線車両保有(株)

デビュー

1997年

走行路線
(臨時は除く)

東北新幹線
田沢湖・奥羽本線

最高速度

新:275km/h
在:130km/h

制御

VVVF制御

シート

回転クロスシート席

車種

新在交流電車

ドア

片開き1ドア

私の好感度

★★★☆☆


東北新幹線 東京にて
東京と秋田を結ぶ


東北新幹線 東京にて
こまちのマーク


車内にて
黄色と黒と青の配色がいい

〜〜解説〜〜

■概要

大成功を収めた初の新在直通列車「つばさ」。それを受けて、同じ東北地方の秋田にも新在直通列車を走らせることになりました。

その”秋田新幹線”「こまち」用の車両として作られたのがE3系です。「こまち」登場と同時に1997年にデビューしました。

同じ新在直通車両の400系の後継ということになりますが、E3系は最高速度が275km/hになり、性能が上っています。

さらに、1999年には山形新幹線の新庄延伸開業の際には「つばさ」用としてE3系1000番台が新造されました。

現在では「こまち」「つばさ」専用ではなく、「なすの」「やまびこ」の一部にもE2系と連結した形で使われます。

■外装・内装

●「こまち」向け編成

白の壁で囲まれた客室、シートは黒主体で背中部分が青、枕が黄色という3色が混ざり合って印象的で楽しさがあります。また網棚には等間隔で柱が設置され、存在感を示しています。

シートについている手すりは最小限の大きさで、車内の印象に影響が無いようになっています。そして窓割りは1列に1つ設置されています。

塗装は写真を見たとおりの白と銀、そしてピンク帯の斬新なもの。おそらくピンク帯は「こまち」という愛称を、銀は雪を、そして白は両方をイメージしたのだと思います。分りやすいですね。
その他細かいところを見ると、パンタグラフがピンク色になっていて、なんだかかわいらしくもあります。

ロゴは、愛称である「こまち」がカラーで描かれ、その下にローマ字表記がシンプルに書かれています。この配色は分りませんね。

●「つばさ」向け編成

実はまだ乗ったことがありませんが、どうやら「こまち」向けの車両と同じシートを採用しているようです。

塗装イメージは「こまち」向けとはまったくかけ離れ、同じく「つばさ」に使われる400系にあわせたものとなっています。

塗装は銀が主体で下部はグレー、その境界線に緑の帯があります。比較的暗めのイメージです。

ロゴは愛称の「つばさ」をイメージした多彩色の翼に、「TSUBASA」という文字が重ねられています。

■車両と運用

E3系は400系と同じく新幹線車両としては車体が小さいため、ドア下にはステップが設置され、東北新幹線の駅ではステップによって車体とホームの間の大きな隙間を埋めています。

新幹線区間は基本的に他の車両と連結して協調運転をしていて、連結器は自動連結器となっています。
登場当初は200系との連結もありましたが、現在では連結は「こまち」編成はE2系、「つばさ」編成はE4系が相手となっています。

●「こまち」向け編成(0番台)

1997年に「こまち」と同時に5両編成でデビューしました。後に中間車が組み込まれ、6両編成となっています。

東京側に連結器がついていますが、これはE2系のみと連結することができます。また、シングルアーム式のパンタグラフを採用しています

主に「こまち」に使われている関係で、最速達列車として使用されることが非常に多いです。
そのほかにも、朝夕の通勤列車「なすの」や、「やまびこ」の一部でも使われていますが、そういった列車での運用の際はかならずE2系が連結されています。

また、東北新幹線区間でも一部の列車の一部の区間や、何かのトラブルがあったときにはE3系のみで運転されることもあります。

そしてE3系には量産先行車という試作車のような編成が存在します。R-1という編成なのですが、この編成には後に作られた量産車と少し違う部分があります。
一番分りやすいには前面のライトの位置で、量産車は窓の下にライトがありますが、R1編成では窓の上にライトがあるのです。印象が違うので、見ればすぐに分ります。
他には、パンタグラフがR1編成はひし形になっていたりします。

なお、この車両の保有に関しては少し特殊なものがあります。
量産先行車と1997年の登場時からの編成の合計8本は「秋田新幹線車両保有株式会社」という第3セクターが車両を保有し、JR東日本へ貸し出している扱いとなっているのです。
しかし1998年からの増備編成10本と、5両編成から6両編成へ増やした際に作られた中間車両全車はJR東日本の所有となっています。

●「つばさ」向け編成(1000番台)

車両概念は「こまち」向け編成と大差はありませんが、性能は400系にあわせてあり、最高速度は240km/hに抑えられ、車両も7両編成となっています。

この編成はまだ2本しか存在していませんが、車両運用は400系と共通となっています。そのため、東北新幹線での連結はE4系のみとなっています。

■コメント

JR東日本の誇る新在直通車両の第2弾がこのE3系です。

新在直通車両というのは基本的に高性能であり、この車両も在来線規格の小柄な車両ながら、性能は東北新幹線のエースであるE2系と同じレベルを誇ります。
ちなみにE3系は全車両がデジタルATCに対応しています。

なお、この車両の保有に関しては少し特殊なものがあります。
量産先行車と1997年の登場時からの編成の合計8本は「秋田新幹線車両保有株式会社」という第3セクターが車両を保有し、JR東日本へ貸し出している扱いとなっているのです。
しかし1998年からの増備編成10本と、5両編成から6両編成へ増やした際に作られた中間車両全車はJR東日本の所有となっています。また「つばさ」向けの1000番台も、400系とは違いJR東日本が所有しています。

しかしこの車両がE2系と連結してるところを見ると、E2系の低車体の特徴も、このE3系のせいで一番速度が出る列車で発揮されていないですよね。逆に言えばすごいことですが。

 
 
 


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一言コラム:東京〜盛岡間利用で「こまち」を指定するのはやめろ

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