新宿駅の意外な開業当時


2003年度の一日平均乗車員数にして746293人。日本だけでなく、世界でも一番の乗車員数を誇る新宿駅。終日混雑しているのは誰もが疑いようの無い事実ですが、開業時はどうだったのでしょう。

明治18年に日本鉄道品川線(現山手線)が開業したのと同じ年に新宿駅は開業しました。新宿という地名は当時からあったものの、住民の反対運動のために駅は隣村の角筈村に設置されました。
この村は青梅・甲州両街道沿いは市街地があったものの、それ以外の場所は農村風景が広がる田舎でした。

そんなところに駅を作ったもんだから、開業当初の1日平均乗降者数はなんと、わずか50人ほどだったようです。
しかも、雨が降る日はゼロになることもあったようです。あの新宿が・・・

その後甲武鉄道によって新宿〜立川、さらに新宿〜飯田町(現廃止)が開業し、次第にターミナル駅として拡張していきました。

そして現在、新宿駅界隈は開業当時から考えれば異常なまでの進化をとげ、大変な混雑を見せるようになりました。現在の新宿はJR線のほかに小田急線・京王線・西武線・東京メトロ線・都営線といった路線の起点となっています。

ただの田舎がここまで変貌を遂げたのは、まさに駅そしてターミナルのおかげといえますね。


特集に戻る

一言コラム:新宿は混雑しすぎてるから嫌いだ

"旅始駅〜鉄道旅行のターミナル〜"was written by 209-0