Japan Freight Railway Company
基本データ
■使用路線
・自社専用線 17路線 52.3km
・その他第2種鉄道事業路線
■所有車両
・国鉄からの継承電気・ディーゼル機関車
直流用:EF64形 EF65形 EF66形 EF67形
交流用:ED75形 ED76形 ED79形
交直流両用:EF81形
ディーゼル:DD51形 DE10形 DE11形
・JR貨物新造電気・ディーゼル機関車
直流用:EF200形 EF210形 EH200形
交流用:-
交直流両用:EF510形 EH500形
ディーゼル:DE200形
・JR貨物新造貨物電車
直流用:M250系
■コーポレートカラー
●コンテナブルー色(青と灰の中間よぉ分からん)
■概念・特徴
日本貨物鉄道(JR貨物)とは、かつての国鉄の貨物部門を引き継いだ貨物鉄道会社です。旅客部門は全国6社に分かれましたが、貨物部門は全国を1社で管理することになりました。
JR貨物は自社線が非常に少ないのが特徴で、旅客線はもちろん、貨物専用線でも両端が旅客線の場合などは旅客会社の管轄となります。
なので貨物運搬などはほとんど旅客会社の線を借用して行っています。
貨物運行はおもに有蓋車、無蓋車、タンク車、そしてコンテナ車で行っています。石油運輸は石油の専用運送会社がJR貨物に委託する形になっています。
また、最近はコンテナ車が貨物輸送の主流となっています。それは、コンテナ輸送の柔軟さと、コンテナ車の許容最高速度が高いのが理由のようです。
この会社が運行する列車は、そのほとんどが機関車による牽引ですが、最近M250系なる電車が登場しています。この列車は現在東京〜大阪の輸送をしています。何でも、かつての東海道線特急「こだま」よりも速いんだとか。
なお、この会社はJR共通ロゴのほかに独自のロゴ(JFR)を多く使っていて、自社所有の新塗装の機関車の側面などで見られます。
■いいところ
貨物輸送といえばトラックや船などいろいろありますが、これらのなかで一番環境によいとされているのが鉄道なのです。その理由は簡単。鉄道は排気ガスが少ないのです。
さらに、長距離トラックの運転手となると疲れと眠気による事故が耐えないものです(高速道路ってのは本当に眠くなるものです)。しかし鉄道ならATSなどによって事故はかなり少なくなり、それだけ信頼も大きくなるということです。
さらに、最近のコンテナ車というのは許容スピードが速く、貨物=鉄道の時代の再来にむけて拍車をかけています。
■悪いところ
鉄道貨物ってのは効率が悪いものなんですよね。荷物を方向別に整理しなきゃならないのですから。その整理の時間や、貨物駅で貨物を貨物車に積む時間、さらに貨物駅から貨物を届け先に運ぶ作業もあります。なのでかなりのロスがあり、それがかつて鉄道から貨物が減った理由となっています。
さらに、旅客線を借りているので旅客列車のダイヤの間を縫って運行しなければならないことや、借用金を支払わなければならないことも問題です。
■自慢列車
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EF65形 この車両は国鉄の直流型機関車で、標準機関車として直流電気機関車では国鉄最多の308両が作られました。 |
EF210形 この車両はJR貨物が製造した直流型機関車です。制御はVVVF制御で、現在EF81形に代わる新しい標準型として量産中。JRの電気機関車で初めて愛称がつけられ、「ECO-POWER桃太郎」と呼ばれています。 |
EF81形 国鉄の交直流型機関車といえばこの車両です。色は交直流色と呼ばれるローズピンク。交直流直通列車の牽引で長らく主役を張っていまして、旅客列車では今でもこの車両を使っています。 |
M250系 JR貨物は貨物列車の速達を狙い、とうとう貨物用の”電車”を作ってしまいました。通称「スーパーレールカーゴ」と呼ばれ、現在は試験的に東京〜大阪の佐川急便専用貨物列車として運用されています。→特集 |
旅人にとってはそんなに意識することのない貨物列車ですが、たまには旅先で機関車の観察でもしてみてはいかがでしょうか。遠くへ行って、普段は見ることの出来ない貨物牽引も見ることが出来るかもしれませんよ。
一言コラム:貨物列車の撮影には忍耐が必要だ |
"旅始駅〜鉄道旅行のターミナル〜"was written by 209-0